【今さら】『あしながおじさん』を読みました
こんにちは。
足長お兄さんです。
『あしながおじさん』という本を読みました。
当ブログの名前は、本書の題名からインスパイアを受けて、付けられたものです。
が、本書を読んだことは無く「これはイカン」と思い、読んでみました。
読んだ感想としては、とても面白かったです(^^)/
ざっくり内容を説明すると、
正体不明の足の長いおじさんから、大学へ通うお金を貰う孤児院の少女が、おじさんへ日々の出来事について手紙を書いて伝えていくという物語です。
ストーリーは、少女がおじさんへと書いた手紙の内容のみで進められていきます。
初めは小憎らしい少女が次第に成長し、人生にとって大切なことに気づくとともに恋に落ちていく姿が、手紙の文面から伝わってくるという素敵な物語でした。
少女が成長していく過程の、複雑な心中を上手く描写した作品であり、著者の表現力に感銘を受けました。
私が本書の中で最も好きな文章について、書きたいと思います。
私は一秒一秒を楽しみます。楽しんでいる間は、楽しんでることを意識します。たいていの人達は、生きているんじゃなく、競争してるだけ。遥か彼方の地平線にある決勝点にたどり着こうと懸命です。
そしてそこに行くことに熱中するあまり、息が切れ、あえぎ、途中の美しい静かな風景も目に入らないんです。そして挙句の果てに知ることは、自分たちが年を取り、疲れ果て、決勝点に着こうが着くまいが結局何の違いもなかったということ。
私はたとえ大作家になれなくても、道草をして、小さな幸せをいっぱい積むことに決めました。
これ、正にFIREムーブメントの考え方みたいですよね。
「素敵な文章を書くなー」と感心しました。
もう一つ。
先に見えない将来におびえず、悲しみの過去にくれず、今を懸命に生きることが最も大切
という趣旨のことが書かれてあり、当たり前と思われがちだけど大切なことを、素敵な文章で書かれていました。
読んだことのない方はぜひ一読を。
微笑ましい本であり、読むと優しい気持ちになれるでしょう。